PINE64コミュニティから販売されたRock64の強化版に当たるRockPro64を購入してみました。
詳細は以下の通り。
公式サイト
Rockchipの現時点で最上位版に当たるrk3399を搭載しており、Cortex A72とA53を合計6コア搭載しているものになります。
rk3399を搭載しているモデルとしては、これが初めて?のものではなく、t-fireflyからも販売されています。
ちなみにt-fireflyで販売されているものについては、位置づけが開発者向けボードということで、色々なインターフェースが搭載されており、いかにもなボードでした。ちなみに販売価格も250ドル程度と、なかなか高価なものになります。
それに比べて、RockPro64に関しては約75ドルということで、だいぶ購入しやすい価格にはなっていると思います。とはいえ、拡張ボードや電源、その他装備が別売りなので、実際には100ドル程度にはなるでしょう。
スペック
- Rockchip RK3399 SOC with Mali T860 MP4 GPU
- LPDDR4 RAM (up to 4GB)
- Gigabit Ethernet
- Micro SD Slot
- eMMC Module Slot
- SPI Flash 128Mbit
- 4K Digital Video Out
- 2x USB 2.0 Host
- 1x USB 3.0 Host
- 1x USB-C Host (With Video Out)
- PCIe 4x Open-Ended Slot
- 40 GPIO Pins
- Expansion Bus
- PI-2 Bus
- Touch Panel Port (TP)
- Display Serial Interface (DSI) Port
- eDP Port
- Stereo MiPi-SCI Port for 12MPx cameras
- IR R/X Port
- Real Time Clock Port (RTC)
- Lithium Battery Port
- CMOS Sensor Interface Port
- Optional 802.11 AC + BT 4.0/5.0 Expansion Module
- Headphone Jack with Mic Input
- 5.5″ Barrel Power (12V 3A/5A) Port
開封
ちなみに届いた一式はこちら。
このロットだけかもしれませんがIRレシーバーの実装ミスがあったようで、こちらを使用するならば自分で付けてね、というメモが部品とともにメモが入っています。
電源アダプタはSBCにしては珍しい12V3Aです。このあたりは、普段の5Vが使いまわせないので注意が必要になります。
あと、拡張ボードは、M2を追加できるものと、SATAを2ポート追加するものがPine64から販売されています。このあたりは、x4に対応しているのであれば、他の拡張ボードも使えるのかもしれません。手元には他のボードがありませんので、機会があれば確認しておきます。
また、スペーサーを使用すると、PCI-eスロットに干渉するようになるので、このあたりも注意が必要です。
RockPro64本体
中央にはrk3399です。ボードサイズは、Pine A64と同じものですね。このあたりはまぁ仕方がないかなと。
ヒートシンクを載せてみた
純正のヒートシンクを搭載したところです。ものすごい大きく背が高いです。クラスタ構成を考えている場合は、スペーサーの高さを考慮する必要があります。ただこの大きさは、rk3399の発熱量が高いことを示していると思います。
動作イメージについて
イメージは今のところ、AndroidとRock64でイメージを開発しているayufanさんがRockPro64向けのイメージを作成しています。こちらを利用することになるでしょう。
とりあえず、適当に電源を投入してみたのですが、ちょっと不安定かな・・・ まぁOSは開発バージョンの位置づけなので仕方がない面もありますが。Githubでも、起動時が不安定で、そこを抜ければ安定するとのissueもあるみたいなので、当分は様子見ですね。
あと、このボードは電源を投入するとPowerLEDが点灯するのですが、これに用いられているのが高輝度白色LEDなので、ちょっと眩しいです。開発向けのlinux-kernelを使用すると点灯しないみたいですが、こっちはさらに不安定になるので常用は難しいですね。