[Lua][ARM][ARM64] LuaJITのarm64対応がまだだったのにKnot resolverは動作してた。

AIX、UNIX、LinuxARM
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過去に何度かKnot resolverを取り上げていますが、実は殆どのテスト環境はarm64(aarch64)上で行っていました。

で、最近、knot resolverが1.3.3になった際に、一部の環境でSegmentation faultが発生するようになってしまいました。

追記アリ:

で、公式のGithubにissueを上げたところ、

「関連ライブラリのLuaJITはarm64(aarch64)には対応していないから、そうなるね」

とご連絡頂きました。

マジかよ~と思って確認したところ、過去にThe LuaJIT Projectから発表された資料の中にLuaJITの開発ロードマップがありまして、そちらによると当初は2016年末までにVer2.1で対応を進めるということになっていたようですが、いま確認できる資料だと2017年中、2.1正式版での対応を予定しているそうです。現在は2.1.0 beta 3なので、もう少しという状況なのでしょうか。Githubを確認してみましたが、対応状況についてはよく分かりませんでした。

で、ソースからのbuildも試してみたのですが、これでも状況は改善せずでした。

ただ、knot resolverの開発陣からはarm64(aarch64)環境でも、LuaJITは32bit?に切り替わって動作する、みたいなコメントを頂いたので、別のARMボード(やはりarm64)で試したところ確かに動作する場合もありました(少なくとも起動時からSegmentation faultは発生しませんでした)。

どちらもKernelは4.4だったのですが、詳細については不明です。なんとなくstraceとgdbも使用したのですが、原因を追求できずでした。

追記:

LuaJITが32/64 bitを切り替えてるのではなく、CPUがA64な命令セットを実行中のときはaarch64状態、A32な命令セットを実行中のときはaarch32状態で動作する。しかし、aarch64状態のときは、64 ビットレジスタと 32 ビットレジスタの両方にアクセスできるということらしいですね。

ARM Information Center

さすがにARMのアーキテクチャ周りは勉強したことがないので、よく分かりません。

この記事を書いた人

kometchtech

うつ病を患いながら、IT業界の末席にいるおっさんエンジニア。科学計算をしたことがないのに、HPC分野にお邪魔している。興味のある分野で学習したことをblogにまとめつつ、うつ病の経過症状のメモも置いておく日々。じつはRouterboard User Group JPの中の人でもある。 Amazon欲しいものリスト / Arm板を恵んでくれる人募集中

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