まぁいろいろな事情があったんですが、とりあえず普段使い用のNASが欲しいなぁということで、以前から気になっていた、HardkernelのOdroid HC1を購入してみました。
スペック
- Samsung Exynos5422 Cortex-A15 2Ghz and Cortex-A7 Octa core CPUs
- 2Gbyte LPDDR3 RAM PoP stacked
- SATA-3 port for 2.5inch HDD/SSD storage up to 15mm thickness
- Gigabit Ethernet port
- USB 2.0 Host
- UHS-1 capable micro-SD card slot for boot media
- Size : 147 x 85 x 29 mm approx.(including Aluminium cooling frame)
コメント
CPUは、Samsung Exynos-5422でCortex-A15とCortex-A7のbig.LITTLE構成で、合わせて8コアになります。メモリは2GBで十分かなぁと。
とりあえずRealtekな1GbEが付いているので、ネットワーク回りも問題ないと思います。
元々は単体売りされている、Odroid-XU4というSBCに、2.5インチHDD/SSDが取り付けられるようにしたものです。
実際のパフォーマンスについては製品ページ下部にありますので確認してみてください。
今回はOdroid-HC1本体と、ケース、ACアダプターになります。
さすがにNASとして使用することを想定していたので、裸運用する気はなく、念のためケースを買いました。手元に届いてみると、底部をベースとした部分はアルミ切削で、上ぶた部分がプラスチックというものになります。アルミ部分は横側がヒートシンク状になっているので、それなりに冷却してくれるのではないかと思っています。が、これから夏になってみないと分からないですね・・・
アダプターを買ったのも、やはりNAS運用を考えてのことです。さすがにUSB給電だと入力が足りないだろうなぁということと、安定して供給するのは難しいと判断したからです。とくにスペック上は5V/4Aが必要らしいので、そもそもUSBじゃ無理ですね。
画像
注文からは一週間程度で到着しました。普通に注文してもFedexで来るので早いですね。
NAS運用なので、ここは対応しているOpenMediaVaultを使用しました。
インストール方法などについては、Web上に情報があるのでそちらを参照してください。
ちなみにOpenMediaVaultは、最近ARM関連の対応を増やしているようで、OrangePiだったりNanoPiだったり、Pine64だったりのイメージが公開されているので、そちらのSBCをお持ちであればそちらを利用するのも手だと思います。
公式Wiki
さらに詳細な情報が欲しい場合は公式Wikiをのぞいてみることをお勧めします。
Hardkernelは3.5インチHDD対応版として、Odroid-HC2を用意しているそうです。
他のNAS向け製品は?
Popcorn Hour Transformer
またCloudMediaはRock64をベースとしたPopcorn Hour Transformerという製品を出しています。こちらはArm64対応ですしメモリも4GBのものがあるので、こちらのほうが今は選択肢としてありかもしれません。ディスクレスで100ドルを超えていることに満足できるか、が問題ですが・・・
helios4
NASといえばディスクは4発は積まないと、というのであれば、helios4ぐらいしか選択肢がないと思います。
こちらは以前にKickstarterで募集していたもので、今は一般販売がプレオーダーになっています。
SoCがARMADAなので、たぶんEspressoBinのカスタムとか兄弟機になるんではないかと思います。スペック的にはどうなんですかねぇ・・・ 価格も200ドルほどなので、価格だけを考えるとSynalogyとかのNASが買えちゃうんじゃないかと思います。
とはいえ選択肢が増えてきたのはいいことだと思います。ARMなSBCベースだと、OS自体も基本的にはLinuxなのでカスタムもしやすいですし。
先に挙げたARMなNAS向け製品も機会があったら入手してみようと思います。
2019年11月27日:追記
気が付いたらDebian busterなイメージが配布されるようになっています。
しかし導入してみたところ、この追記を書いている時点ではEthernetがなぜか100M half/fullでしか認識しません。
また、OpenMediaVaultについてはbetaであるv5がインストールされるようですが、上記の問題があるためうまいこと使用できないと思います。
またarmbian-config
からDTB(Device Tree Blob)の切り替えができるのですが、こちらからHC1向けのものを選択するとうちの環境では起動しないようになりました。自分の環境だけかもしれませんが、素の状態以外?で使用しようとするとまだ問題がありそうです。
2020年2月18日:追記
helios4を販売しているkobolからかなり洗練した形になったhelios64が発表になっていましたね。
ハードウェアも、Rockchip RK3399(K)を採用することでSATAが5ポートになったり、NVMeが用意されたり、USB3.0が準備されるようになったり、しっかりとしたアルミ筐体になったり、UPSが付いていたりとかなり進化したものになっています。
ただし価格が285ドルと十分に良いお値段になってしまっていますが。