[ARM][Pine64][Rockchip] RockPro64を購入してみた。

ARM
Screenshot-2018-6-10 ROCKPro64 – PINE64

PINE64コミュニティから販売されたRock64の強化版に当たるRockPro64を購入してみました。

詳細は以下の通り。

公式サイト

Rockchipの現時点で最上位版に当たるrk3399を搭載しており、Cortex A72とA53を合計6コア搭載しているものになります。
rk3399を搭載しているモデルとしては、これが初めて?のものではなく、t-fireflyからも販売されています。

ちなみにt-fireflyで販売されているものについては、位置づけが開発者向けボードということで、色々なインターフェースが搭載されており、いかにもなボードでした。ちなみに販売価格も250ドル程度と、なかなか高価なものになります。
それに比べて、RockPro64に関しては約75ドルということで、だいぶ購入しやすい価格にはなっていると思います。とはいえ、拡張ボードや電源、その他装備が別売りなので、実際には100ドル程度にはなるでしょう。

スペック

  • Rockchip RK3399 SOC with Mali T860 MP4 GPU
  • LPDDR4 RAM (up to 4GB)
  • Gigabit Ethernet
  • Micro SD Slot
  • eMMC Module Slot
  • SPI Flash 128Mbit
  • 4K Digital Video Out
  • 2x USB 2.0 Host
  • 1x USB 3.0 Host
  • 1x USB-C Host (With Video Out)
  • PCIe 4x Open-Ended Slot
  • 40 GPIO Pins
  • Expansion Bus
  • PI-2 Bus
  • Touch Panel Port (TP)
  • Display Serial Interface (DSI) Port
  • eDP Port
  • Stereo MiPi-SCI Port for 12MPx cameras
  • IR R/X Port
  • Real Time Clock Port (RTC)
  • Lithium Battery Port
  • CMOS Sensor Interface Port
  • Optional 802.11 AC + BT 4.0/5.0 Expansion Module
  • Headphone Jack with Mic Input
  • 5.5″ Barrel Power (12V 3A/5A) Port

開封

ちなみに届いた一式はこちら。

IMG_20180610_185949.jpg

このロットだけかもしれませんがIRレシーバーの実装ミスがあったようで、こちらを使用するならば自分で付けてね、というメモが部品とともにメモが入っています。

電源アダプタはSBCにしては珍しい12V3Aです。このあたりは、普段の5Vが使いまわせないので注意が必要になります。

あと、拡張ボードは、M2を追加できるものと、SATAを2ポート追加するものがPine64から販売されています。このあたりは、x4に対応しているのであれば、他の拡張ボードも使えるのかもしれません。手元には他のボードがありませんので、機会があれば確認しておきます。

また、スペーサーを使用すると、PCI-eスロットに干渉するようになるので、このあたりも注意が必要です。

RockPro64本体

IMG_20180610_190018.jpg

中央にはrk3399です。ボードサイズは、Pine A64と同じものですね。このあたりはまぁ仕方がないかなと。

ヒートシンクを載せてみた

IMG_20180610_190510.jpg

純正のヒートシンクを搭載したところです。ものすごい大きく背が高いです。クラスタ構成を考えている場合は、スペーサーの高さを考慮する必要があります。ただこの大きさは、rk3399の発熱量が高いことを示していると思います。

動作イメージについて

イメージは今のところ、AndroidとRock64でイメージを開発しているayufanさんがRockPro64向けのイメージを作成しています。こちらを利用することになるでしょう。

とりあえず、適当に電源を投入してみたのですが、ちょっと不安定かな・・・ まぁOSは開発バージョンの位置づけなので仕方がない面もありますが。Githubでも、起動時が不安定で、そこを抜ければ安定するとのissueもあるみたいなので、当分は様子見ですね。

あと、このボードは電源を投入するとPowerLEDが点灯するのですが、これに用いられているのが高輝度白色LEDなので、ちょっと眩しいです。開発向けのlinux-kernelを使用すると点灯しないみたいですが、こっちはさらに不安定になるので常用は難しいですね。

この記事を書いた人

kometchtech

うつ病を患いながら、IT業界の末席にいるおっさんエンジニア。科学計算をしたことがないのに、HPC分野にお邪魔している。興味のある分野で学習したことをblogにまとめつつ、うつ病の経過症状のメモも置いておく日々。じつはRouterboard User Group JPの中の人でもある。 Amazon欲しいものリスト / Arm板を恵んでくれる人募集中

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