
はじめに
先日Windows10 2004 (20H1) がリリースされました。ユーザーフィードバックもあり徐々にではありますが安定性も高まってきたと思いますが、それでも相変わらずいらない機能が導入されている、デフォルトで有効になっているため動作が安定しない、などパフォーマンスを指摘する声がまだたくさんあるのも事実です。
その中でも個人的に良く該当すると思っている「Runtime broker」なんですが、これ、扱いを間違えると面倒くさいことになるということを身を持って知ったのでメモしておきます。
よくあるWeb情報の対応方法

対応方法
停止以外の対処法
- アプリのバックグラウンド実行をオフにする
- ストアアプリをアンインストールする
- ヒントとおすすめ機能をオフにする
- ロック画面の背景を変える
Runtime Brokerの停止方法
- タスクマネージャから停止する
- レジストリエディタから停止する
身を持って知った
Runtime brokerの停止方法というのが上記の通りあるのですが、レジストリエディタからレジストリの設定を変更することで恒久的に停止する、というのが目的だそうです。
HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Services\TimeBrokerSvc
“Start”=dword:00000003
こちらの値を4
に変更する。
これで期待される効果は、
注:4は無効にしたいことを意味し、3は手動であることを意味します。値データ 2 を入力した場合は、自動であることを意味します。
https://wintechlab.com/runtime-broker-high-cpu-usage/RuntimeBroker.exe
を無効にしたいので、ここでは 4 に設定します。
なんですが、どうやらこの対応方法についてはWindows 10 2004 (20H1)では使えないようです。自分の環境で試してみたところ、そもそも”HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Services\TimeBrokerSvc\start
“が存在しないこと、値を作成してPCを再起動したところ、使用アカウントでログインしてみたところIME自体が起動していませんでした。そのため日本語入力はおろか、半角英数字の入力すらできない始末・・・
レジストリエディタで該当の設定(HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Services\TimeBrokerSvc\start
)を削除し再起動したところ日本語入力ができるように戻りました。
個人的な結論
ということで、少なくともWindows10 2004 (20H1)においてRuntime brokerがらみのトラブルについては、タスクマネージャーからのプロセスの停止やWindows10の機能の停止程度にとどめるのがよさそうです。(まぁ私の調査不足でもあったわけですが)