先日上記のような記事を書きましたが気がついたことをメモしておこうと思います。
アップグレードを実行して気がついたことは以下の点です。素の状態で構築したCentOS7との違いという点になります。
ファイルシステムはそのまま引き継がれる(XFSになるわけではない)
まぁこれは互換性があるわけではないのでアタリマエのことですね。CentOS6.5はext4がデフォルトなので、そのままext4の状態になります。
grubは1のまま
CentOS7ではgrub2が採用されていますが、アップグレードを実行した場合はgrubのバージョンは1系列のままで動作することを確認しました。
これについては、あとからgrub2パッケージを導入することで移行は可能でした。
yum install grub2.x86_64 grub2-tools.x86_64
grub2-mkconfig -o /boot/grub2/grub.cfg
grub2-install /dev/vda
reboot
たぶんこの手順でいけると思いますが(手元のメモではそうなっている)、念のためバックアップやスナップショットを取得してから作業したほうがいいと思います。
NetworkManagerなどが入っていない
CentOS6.5では大半の人がパッケージを入れていないと思われるNetworkManagerですが、CentOS7では標準でインストールされています。こちらについても後からパッケージを導入することでCentOS7に近づけることは可能でした。
yum install NetworkManager.x86_64
yum install NetworkManager-tui.x86_64
これでCentOS7からは標準になったnmcli
、もしくはnmtui
が使用できるようになりました。
使用方法および詳細については以下のWebサイトが詳しいです。
NetworkManagerの設定変更、nmtuiとnmcliについてまとめたよ!
RHEL 7, CentOS 7では、NetworkManager の利用が推奨されています。今まで /etc/sysconfig/network-scripts/ の下や、そのほかのコマンドを利用して行っていた設定が、一元的に設定できるよ...
時刻同期はntpdがそのまま使われる。
CentOS7からはntp関連のパッケージがminimalだと導入されません。こちらもアップグレードの場合はntpdがそのまま使われることを確認しました。
こちらについてもRHEL7だとchronyに変わっているので、それに合わせてchronyパッケージを導入するのが良いと思います。
yum install chrony.x86_64
systemctl stop ntpd.service
systemctl disable ntpd.service
systemctl start chronyd.service
systemctl status chronyd.service
chronyd.service - NTP client/server
Loaded: loaded (/usr/lib/systemd/system/chronyd.service; enabled)
Active: active (running) since Sat 2014-07-12 20:13:59 JST; 4s ago
Process: 6704 ExecStartPost=/usr/libexec/chrony-helper add-dhclient-servers (code=exited, status=0/SUCCESS)
Process: 6701 ExecStart=/usr/sbin/chronyd -u chrony $OPTIONS (code=exited, status=0/SUCCESS)
Main PID: 6703 (chronyd)
CGroup: /system.slice/chronyd.service
mq6703 /usr/sbin/chronyd -u chrony
他にも気がついたことがあれば都度追記していこうと思います。