Manual:Partitions – MikroTik Wiki /
http://wiki.mikrotik.com/wiki/Manual:Partitions
最近Routerboardユーザーが増えてきて嬉しい限りなのですが、最近問い合わせの多い問題について応えていこうと思います。
というのもRouterboardユーザーなら一度はRouterOSのアップデートをしたことがあるとは思いますが、その際にアップデートに失敗して起動してこなくなったという経験をお持ちの方は多いのではないでしょうか。
そうなってしまうと通常の復旧手順としてはNetinstallを使用してのOSイメージの上書きだと思います。
このことについてMikrotikに問い合わせたところ、Partition機能を使えばいいんじゃないか?という回答が返ってきました。
ということでPartition機能を使ってみようと思います。
GUIからでも出来るのですが、分かりやすさを兼ねて今回はCLIで作業を実施します。
1. telnetもしくはsshで該当端末にログインする。
2. 以下のコマンドを実行し、Partitionを分割する。ここでは分割したいPartitionの数を入力します。そして、自動的にメモリ領域が分割され、Partitionとして割り当てられます。
Partitionは最大で8個まで分割が可能で、それぞれ最低以下の要領が必要になります。
[admin@MikroTik] > /partitions repartition partitions=<分割数>
32MB on MIPS
40MB on PowerPC
48MB on CCR
3. 問題がなければyを入力する。
Repartitioning requires reboot. Continue, yes? [y/N]:
4. まずはPartitionが分割されたことを確認する。
[admin@MikroTik] > /partitions print
Flags: A - active, R - running
# NAME FALLBACK-TO VERSION SIZE
0 R part0 next RouterOS v6.12rc1 M... 64MiB
1 A part1 next EMPTY 64MiB
5. Part1が作られたのがわかると思います。次にPartitionの中身が空なので、現状のPartitionの中身をコピーします。
[admin@MikroTik] > /partitions copy-to part1
status: done
6. 再度中身を確認します。
[admin@MikroTik] > /partitions print
Flags: A - active, R - running
# NAME FALLBACK-TO VERSION SIZE
0 R part0 next RouterOS v6.12rc1 M... 64MiB
1 A part1 next RouterOS v6.12rc1 M... 64MiB
7. ここで、FALLBACK-TOがnextの場合、そのPartitionで起動が失敗したなどの場合は違うPartitionから起動しようとします。というわけでここでPartitionのコピーを取っておけば、何かあっても復元が可能ということです。
8. 毎回 Copy-toコマンドを実行した場合、Partitionの中身が一回全消去されるので、逐次コピーをする場合は、save-config-toコマンドを実行します。
[admin@MikroTik] > /partitions save-config-to part1
status: done
9. 起動に問題が発生したPartitionがあり、なんとか問題のないPartitionから起動できた場合は、restore-config-fromコマンドを実行して、書き戻すことが可能です。
[admin@MikroTik] > /partitions restore-config-from part0
というわけで、正常に起動しているうちにというか、起動したらまずはPartition機能を使い、予備のPartitionを作った後から作業されるのが良いと思います。