[時刻同期][NTP][Chrony] ntpdとchronyを少し比較?してみた。

AIX、UNIX、Linux

Linuxでの時刻同期といえばおなじみntpdですが、FedoraではChronyが採用されおり、debianなどでもPackage自体は配布されており、導入することが可能です。

ということでどの程度同期精度に差があるのか気になったので、同じNTPサーバを参照して違いを見てみることにしました。ただし、ntpdとchronyで同じ内容に合致する種別が無いものがあるので、これが正しいのかは不明です。

まずはお馴染みntpd。

$ ntpq -p
remote           refid      st t when poll reach   delay   offset  jitter
==============================================================================
*ntp-a2.nict.go. .NICT.           1 u  518 1024  377    5.896   -0.267   0.520

delayについてはこのとき5.9msec、Offsetは-0.267msec程度の精度で、時刻同期を行っています。

一方のchorny。

chronyc> tracking
Reference ID    : 10.84.87.146 (ntp-a3.nict.go.jp)
Stratum         : 2
Ref time (UTC)  : Wed Jul 17 14:01:20 2013
System time     : 0.000005312 seconds slow of NTP time
Last offset     : -0.000003546 seconds
RMS offset      : 0.000009096 seconds
Frequency       : 27.637 ppm fast
Residual freq   : -0.002 ppm
Skew            : 0.168 ppm
Root delay      : 0.005726 seconds
Root dispersion : 0.000018 seconds
Update interval : 16.0 seconds
Leap status     : Normal

delayについては5.8msecでntpdと同等ですが、offsetについては3.5マイクロsecと恐ろしい精度になっています。

ただし、これにはその時の使用機器やNW環境によるものも多いので、一概にはchronyが優れているとは言えないとは思いますが・・・。

それでも、configの書きやすさや紐付いた親子関係の把握のしやすさを考えると、そろそろChronyへの移行も考えてもいいのかなぁと思います。

この記事を書いた人

kometchtech

うつ病を患いながら、IT業界の末席にいるおっさんエンジニア。科学計算をしたことがないのに、HPC分野にお邪魔している。興味のある分野で学習したことをblogにまとめつつ、うつ病の経過症状のメモも置いておく日々。じつはRouterboard User Group JPの中の人でもある。 Amazon欲しいものリスト / Arm板を恵んでくれる人募集中

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