一週間遅れの情報となりますが。 Microsoft恒例のWindows Updateの日が来てました。当日はChromium版Microsoft Edge (stable版)の公開日でもありました。
2020年1月のセキュリティ更新プログラム
注意点
- 2020 年 1 月の定例リリースで公開した CVE-2020-0601 の脆弱性に関しまして、MSRC が追加の情報をブログに公開しています。
- 2020 年 1 月 14 日 (米国時間) を持ちまして、Windows 7、Windows Server 2008 R2、Windows Server 2008 のサポートが終了となります。1 月の定例リリースで公開した最新のセキュリティ更新プログラムを適用するとともに (なお 1 月のセキュリティ更新プログラムに関するサポートについては公開から 30 日間受けることができます)、これらのバージョンの Windows を利用している場合は、サポートされているバージョンの Windows への移行をお勧めします。また Windows 7 の拡張セキュリティプログラム (ESU) に関する詳しい情報はサポート技術情報 4527878 をご参照ください。
2020 年 1 月のセキュリティ更新プログラム
製品ファミリ | 最大深刻度 | 最も大きな影響 | 関連するサポート技術情報またはサポートの Web ページ |
Windows 10 v1909、v1903、v1809、v1803、v1709 | 緊急 | リモートでコードが実行される | Windows 10 v1903 および Windows 10 v1909: 4528760、Windows 10 v1809: 4534273、Windows 10 v1803: 4534293、Windows 10 v1709: 4534276 |
Windows Server 2019、Windows Server 2016、Server Core インストール (2019、2016、v1909、v1903、v1803) | 緊急 | リモートでコードが実行される | Windows Server v1903 および Windows Server v1909: 4528760、Windows Server 2019: 4534273、Windows Server 2016: 4534271、Windows Server v1803: 4534293 |
Windows 8.1、Windows Server 2012 R2、Windows Server 2012、Windows 7、Windows Server 2008 R2、Windows Server 2008 | 緊急 | リモートでコードが実行される | Windows 8.1、Windows Server 2012 R2、Windows RT 8.1 マンスリー ロールアップ: 4534297、Windows 8.1 および Windows Server 2012 R2 セキュリティのみ: 4534309、Windows Server 2012 マンスリー ロールアップ: 4534283、Windows Server 2012 セキュリティのみ: 4534288、Windows 7 および Windows Server 2008 R2 マンスリー ロールアップ: 4534310、Windows 7 および Windows Server 2008 R2 セキュリティのみ: 4534314、Windows Server 2008 マンスリー ロールアップ: 4534303、Windows Server 2008 セキュリティのみ: 4534312 |
Internet Explorer | 緊急 | リモートでコードが実行される | Internet Explorer の累積的な更新プログラム: 4534251 |
Microsoft Office 関連のソフトウェア | 重要 | リモートでコードが実行される | Office に関連するサポート技術情報: 4484217、4484243、4484234、4484223、4484221、4484236、4484227 |
.NET Framework 関連のソフトウェア | 緊急 | リモートでコードが実行される | .NET Framework に関連するサポート技術情報: 4535102、4534976、4535104、4534978、4535103、4534977、4532936、4532935、4532933、4535101、4532938、4535105、4534979、4534271、4534306、4534293 |
Microsoft Dynamics 365 Field Service (オンプレミス) | 重要 | なりすまし | Microsoft Dynamics Field Service の更新プログラムの詳細については、https://docs.microsoft.com/ja-jp/dynamics365/field-service/user-guide を参照してください。 |
Microsoft OneDrive for Android | 重要 | セキュリティ機能のバイパス | Microsoft OneDrive for Android の更新プログラムの詳細については、https://portal.msrc.microsoft.com/ja-jp/security-guidance を参照してください |
新規のセキュリティ アドバイザリの公開
- アドバイザリ ADV200001 は 1 月 17 日 (米国時間) に公開されました。
次回のセキュリティ更新プログラムのリリース
次回は2020年02月12日(日本時間)。
コメント
今のところ一番影響が大きいのは以下の脆弱性対応でしょうね。
Windows 10およびWindows Server 2016/2019、Microsoft Edge
最大深刻度は“緊急”。米国家安全保障局(NSA)が警告する暗号化機能の致命的な脆弱性や「リモート デスクトップ接続」クライアントで任意のコードが実行される脆弱性(CVE-2020-0611)が対策されている。
Windows 10 バージョン 1909:KB4528760
https://forest.watch.impress.co.jp/docs/news/1229224.html
Windows 10 バージョン 1903:KB4528760
Windows 10 バージョン 1809:KB4534273
Windows 10 バージョン 1803:KB4534293
Windows Server 2019:KB4534273
Windows Server 2016:KB4534271
参考
追記
その1
どうやら2020年1月に配布されている更新プログラム、 Windows10 v1903およびv1909用KB4528760にて、 『0x800f0982』や『0x800f0988』 が発生し正常にインストールできない問題が発生しているようです。
その2
以前から発生している、Windows10環境で、新規にPCをセットアップ時、日本語IME(および中国語、韓国語IME)を有効にしているとローカルアカウントが作成できない場合がある不具合、について現在も問題は継続しているようです。
2020年1月30日:追記
Dリリースと呼ばれるスケジュールにて 「Windows 10 バージョン 1903/1909」向けのオプション更新プログラム「KB4532695」が公開されました。現在、“Windows Update”より手動での適用が可能だそうです。
このパッチで修正された問題は以下の通り。「Windows 10 バージョン 1909」で報告されていた「エクスプローラー」で検索ボックスが反応しなくなる不具合も解決されているようだ。
https://forest.watch.impress.co.jp/docs/news/1231943.html