[Microsoft][セキュリティ][自分用メモ]2019年8月のセキュリティ更新プログラム (月例)

Microsoft、WindowsSecurity

とりあえずメモしておく。

注意事項

注 : 8 月 13 日 (米国時間) に、リモートデスクトップサービスの脆弱性 (CVE-2019-1181 / CVE-2019-1182) に関して、MSRC がブログを公開しています。

新規セキュリティ更新プログラムを公開すると共に、新規のセキュリティ アドバイザリ 2 件の公開、既存のセキュリティ アドバイザリ 1 件の更新、既存の脆弱性情報 1 件の更新を行いました。

お客様はできるだけ早期に、今月公開のセキュリティ更新プログラムを適用するようお願いします。

https://msrc-blog.microsoft.com/2019/08/13/201908-security-updates/?ocid=AID740624_TWITTER_oo_spl100000857036492

注意点

  • アドバイザリ ADV190009 を更新し、IA64 版 の Windows 7 ならびに Windows Server 2008 R2 で確認されていた既知の問題に対処するために、セキュリティ更新プログラム 4474419 を再リリースしました。該当の製品をお使いの場合には、再度、最新のセキュリティ更新プログラムをインストールすることをお勧めします。詳細はサポート技術情報 4474419 をご参照ください。
  • アドバイザリ ADV190014 を公開し、Outlook Web Access (OWA) の、未署名の可能性のあるトークンに関する脆弱性に対して緩和策を講じたことをお知らせしました。
  • アドバイザリ ADV190023 を公開し、Active Directory ドメイン コントローラにおける LDAP チャネル バインディングと LDAP 署名の有効化に関するガイダンスを公開しました詳細はアドバイザリをご参照ください。

既存の脆弱性情報の更新

  • CVE-2019-0988
    包括的に CVE-2019-0988 へ対応するため、Microsoft Edge 向けにセキュリティ更新プログラムをリリースしました。

2019 年 8 月のセキュリティ更新プログラム

製品ファミリ最大深刻度最も大きな影響関連するサポート技術情報またはサポートの Web ページ
Windows 10 v1903、v1809、v1803、v1709、v1703緊急リモートでコードが実行されるWindows 10 v1903: 4512508、Windows 10 v1809: 4511553、Windows 10 v1803: 4512501、Windows 10 v1709: 4512516、Windows 10 v1703: 4512507
Windows Server 2019、Windows Server 2016、Server Core インストール (2019、2016、v1803、v1709)緊急リモートでコードが実行されるWindows Server Version 1903: 4512508、Windows Server 2019: 4511553、Windows Server 2016: 4512517、Windows Server Version 1803: 4512501
Windows 8.1、Windows Server 2012 R2、Windows Server 2012、Windows 7、Windows Server 2008 R2、Windows Server 2008緊急リモートでコードが実行されるWindows 8.1、Windows Server 2012 R2、Windows RT 8.1 マンスリー ロールアップ: 4512488、Windows 8.1 および Windows Server 2012 R2 セキュリティのみ: 4512489、Windows Server 2012 セキュリティのみ: 4512482、Windows Server 2012 マンスリー ロールアップ: 4512518、Windows 7、Windows Server 2008 R2 および Windows Server 2008 セキュリティのみ: 4512486、Windows 7 および Windows Server 2008 R2 マンスリー ロールアップ: 4512506、Windows Server 2008 マンスリー ロールアップ: 4512476、Windows Server 2008 セキュリティのみ: 4512491
Internet Explorer緊急リモートでコードが実行されるInternet Explorer の累積的な更新プログラム: 4511872。Internet Explorer の更新プログラムは、上記の Windows の更新プログラム パッケージにも含まれています。
Microsoft Office 関連のソフトウェア緊急リモートでコードが実行されるマンスリー セキュリティ更新プログラムのリリースの Microsoft Office 関連ソフトウェアに関連するサポート技術情報の記事の数は、CVE の数、および影響を受けるコンポーネントの数によって変わります。サポート技術情報は多すぎるため、概要をお知らせする目的から、ここでは一部のみを掲載します。資料の詳細については、「セキュリティ更新プログラム ガイド」を参照してください。
Microsoft SharePoint 関連のソフトウェア緊急リモートでコードが実行されるMicrosoft SharePoint Server 2019: 4475555 Microsoft SharePoint Server 2010: 4475530 Microsoft SharePoint Enterprise Server 2016: 4475549
Microsoft SharePoint Enterprise Server 2013:
44621374475557
Microsoft SharePoint Foundation 2013:
4475565 Microsoft SharePoint Foundation 2010: 4475575
Microsoft マルウェア対策ソフトウェア重要特権の昇格Microsoft マルウェア対策ソフトウェアの更新プログラムの詳細については、https://www.microsoft.com/wdsi を参照してください。
Microsoft Visual Studio重要特権の昇格https://aka.ms/vs/16/release/latest
Microsoft Dynamics 365重要特権の昇格Microsoft Dynamics 365 (オンプレミス) Version 9.0: 4508724
ChakraCore緊急リモートでコードが実行されるChakraCore は Chakra のコア部分であり、HTML/CSS/JS で記述された Microsoft Edge と Windows アプリケーションを強化する高パフォーマンスの JavaScript エンジンです。詳細については、https://github.com/Microsoft/ChakraCore/wiki を参照してください。詳細については、セキュリティ更新プログラム ガイドを参照してください。https://aka.ms/securityupdates

次回のセキュリティ更新プログラムのリリース

9月11日 (日本時間) を予定 。

2019年8月14日:追記

最近報告された 「BlueKeep」脆弱性(CVE-2019-0708) と呼ばれる脆弱性同様の危険性を持つ、 2つの重大なリモートコード実行(RCE)の脆弱性に関しての修正が入っているが、これの適用を強く推奨している。

Microsoft、「BlueKeep同様に危険」なリモートデスクトップサービスの脆弱性修正の早期適用を呼び掛け
Microsoftが、月例セキュリティ更新プログラムを公開し、その中でも重大なリモートコード実行の脆弱性を修正する更新プログラムについて説明した。これらの脆弱性は、「BlueKeep」と同様に、ワーム化する恐れがあるとしている。

2019年8月15日:追記

ちなみにbluekeepとは。

BlueKeep - Wikipedia

2019年8月17日:追記

自分の環境では既にWindows 7の環境はないので気にしていなかったのですが、「Windows 7 SP1」以降のクライアントOSと「Windows Server 2008 SP2」以降のサーバーOSにおいて、 「Visual Basic 6(VB6)」で作成したアプリケーションや「Visual Basic for Applications(VBA)」で作成したマクロ、「Visual Basic Scripting Edition(VBScript)」で作成したマクロやアプリケーションが応答しなくなり、“invalid procedure call error.”というエラーが発生する、という不具合が発生している模様。

今のところ回避手段がないということで、業務用などで使用している場合は一旦アンインストールして無効化しておくしかなさそう。

CAUTION

Apps using Visual Basic 6 (VB6), VBA, and VBScript may stop responding with error

After installing KB4512508, applications that were made using Visual Basic 6 (VB6), macros using Visual Basic for Applications (VBA), and scripts or apps using Visual Basic Scripting Edition (VBScript) may stop responding and you may receive an “invalid procedure call error.”

https://docs.microsoft.com/en-us/windows/release-information/status-windows-10-1903#632msgdesc
2019年8月の月例更新プログラムに問題、VB6/VBA/VBScriptアプリ・マクロが応答不能に/現在、Microsoftが問題を調査中
米Microsoftは8月14日(現地時間、以下同)、13日付けでリリースしたWindows 10向けの月例更新プログラムで不具合が生じていることを明らかにした。「Visual Basic 6(VB6)」で作成したアプリケーションや「Vis...
Windows release health
Official information on Windows releases and servicing milestones, plus resources, tools, and news about known issues an...

2019年8月18日:追記

VBS、VBAの問題に対して、追加の修正パッチが公開された模様。ただし、Windows Updateでの配信はされず、今のところMicrosoft Updateカタログからダウンロードする必要がある。

August 17, 2019—KB4512514 (Preview of Monthly Rollup) - Microsoft Support
Learn more about update KB4512514, including improvements and fixes, any known issues, and how to get the update.
Update for Windows 7 SP1 and Windows Server 2008 R2 SP1: August 16, 2019 - Microsoft Support
Learn more about update KB4517297, including improvements and fixes, any known issues, and how to get the update.
Update for Windows 8.1 and Windows Server 2012 R2: August 16, 2019 - Microsoft Support
Learn more about update KB4517298, including improvements and fixes, any known issues, and how to get the update.
この記事を書いた人

kometchtech

うつ病を患いながら、IT業界の末席にいるおっさんエンジニア。科学計算をしたことがないのに、HPC分野にお邪魔している。興味のある分野で学習したことをblogにまとめつつ、うつ病の経過症状のメモも置いておく日々。じつはRouterboard User Group JPの中の人でもある。 Amazon欲しいものリスト / Arm板を恵んでくれる人募集中

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