[Network][バックアップ][RouterOS] ネットワーク機器の設定情報をバックアップする「Unimus」を導入してみた。

AIX、UNIX、Linux

はじめに

最近はネットワーク機器のアプライアンスであっても、仮想化されるなどハードウェアで運用することは少なくなっているかもしれませんが。

ネットワーク機器の設定情報の管理はどうなさっていますでしょうか。SSHなどで接続後、Gitなどで履歴管理したりしているのでしょうか。

そこでちょっと便利なソリューションがあったのでご紹介。

公式Web

Unimus

”We help to keep your network running”っていうことで、ネットワーク機器の構成情報を履歴付きで保存、管理してくれるツールになります。構成的にはJavaみたいですね。

ただ、そのおかげで構築環境はLinuxをはじめWindowsでも稼働できるようです。

とりあえずであれば以下のスペックがあれば構築できる模様。

必要スペック

1000 devices in Unimus or less

512 MB RAM
2-core CPU

RAM requirement is for the Unimus service only.
You have to have the required amount of RAM for the OS and other services on the system.

Database size and performance requirements depend on:
– the number of concurrent logged-in users
– the periodicity and retention of backups

In general, any database server should be able handle the load.

ちなみにサポートされるネットワーク機器は多いです。主要なところでは、Cisco、Juniper、Arista、HUAWEI、Extreme、Brocade、Ubiquiti、VyOS、そして我らがMikrotikまで、と。かなりありがたいです。

Supported vendors/devices - Unimus - Unimus wiki

先に公式Webサイトでアカウントを作成する必要があります。というのもとりあえず無料版であってもアカウント作成後に発行されるライセンスキーが必要なためです。

構築方法

構築方法については、以下のWikiを参照のこと。

Home – Unimus – Unimus wiki

Ubuntu/Debianであればレポジトリが用意されていますが、CentOSとかだとJarもしくはWarから実行してやる必要があるようです。Windowsはインストーラーが用意されているのでだいぶお手軽。

確認環境

ちなみに今回確認した環境は以下の通り。

# cat /etc/redhat-release
CentOS Linux release 7.4.1708 (Core)
# uname -r
3.10.0-693.11.1.el7.x86_64

実際に設定してみた

OpenJDKを導入して、javaコマンドからjarファイルを実行する形をとりました。

うちの環境だと起動が完了するまで90秒ほど待たされました。その後、http://<machine-ip>:8053へ接続すると、設定ウィザードが開始されるので、それに従って設定していくだけです。

途中でアカウント作成後に発行されるライセンスキーを入力するところがあるので、間違いないようにしましょう。

ダッシュボード

ダッシュボード画面

うまくいくと、上のようなダッシュボード画面になると思います。ここから、接続を行い設定情報を取得するデバイスの設定やバックアップスケジュール、認証情報の追加や削除、メールやSlackを利用した通知の設定、あとはRADIUS連携の設定などもできますね。

バックアップ

バックアップ画面からは、バックアップした設定内容の参照や、過去の設定情報とのdiffをとったり、revision毎にダウンロードしたり、メールで送信したりもできます。このあたりは意外に便利なんではないでしょうか。

バックアップ画面

ちなみに設定全体から全文検索もできるので、あのパラメータはほかのとの違うのかなぁとかの検索もできます。

バックアップされた設定内容を確認しているところ

登録する機器が多い場合は、IPアドレスリストで一括importできたり、CSVファイルなどでも大丈夫です。

他の環境からのインポート

また、面白い機能として、NetXMSやZabbixと同期して、管理するネットワーク機器を一括で引っ張ってくるなどもできるそうです。これは台数が多い場合なんかはいいんじゃないでしょうか。

wikiをのぞいてみていただければ分かるように、Java由来のオプションなどもあってTuningなどもできるので、とりあえずはここを参照してみてください。

POINT

私は、大きなサイズの設定情報をバックアップするときに、タスクのタイムアウト値に引っかかっていたので、それを修正する必要がありました。

今まで私は設定情報をとりあえずGmailなどで保管しておりましたが、ようやく手元で簡便にかつ履歴管理が出来るようになりました。

CAUTION

そうそう、無料ライセンスは管理できるネットワーク機器は5台までに制限されていますのでご注意ください。

この記事を書いた人

kometchtech

うつ病を患いながら、IT業界の末席にいるおっさんエンジニア。科学計算をしたことがないのに、HPC分野にお邪魔している。興味のある分野で学習したことをblogにまとめつつ、うつ病の経過症状のメモも置いておく日々。じつはRouterboard User Group JPの中の人でもある。 Amazon欲しいものリスト / Arm板を恵んでくれる人募集中

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