注意事項
新規のセキュリティ アドバイザリ 1 件の公開、既存のセキュリティ アドバイザリ 3 件の更新、既存の脆弱性情報 5 件の更新を行いました。なお、今月の「悪意のあるソフトウェアの削除ツール」は、新規の更新はありません。
https://msrc-blog.microsoft.com/2019/09/10/201909-security-updates/
注意点
- 2019 年 8 月の定例リリースに公開された Windows のセキュリティ更新プログラムを適用後に確認されていた、VB6/VBA/VBScript でエラーが発生する問題を解決する修正が公開されており、9月の月例セキュリティ更新プログラムにも含まれています。詳細は、弊社のサポート フォーラムをご参照ください。
- 2019 年 8 月の定例リリースに公開された Windows のセキュリティ更新プログラムを適用後に確認されていた、IA64 または x64 の EFI ブートの Windows 7/Windows Server 2008 R2 環境において OS が正常に起動しない問題については、回避策をご案内しています。詳細は、弊社のサポート フォーラムをご参照ください。
- UAC が有効になっているサーバー上で、Exchange 向けの更新プログラムを標準モード (管理者権限ではなく) で手動でインストールした際に、いくつかのファイルが正しく更新されず、OWA や ECP が正常に動作しない可能性があります。管理者権限で更新プログラムをインストールすることをお勧めします。詳細は、サポート技術情報 4515832 をご参照ください。
- 2019 年 8 月の定例リリースで公開された CVE-2019-1183 は、同日に公開された CVE-2019-1194 で対応していることが確認されたため、各脆弱性情報を更新しました。これは情報のみの更新で、追加のアクションは必要ありません。
2019年9月のセキュリティ更新プログラム
製品ファミリ | 最大深刻度 | 最も大きな影響 | 関連するサポート技術情報またはサポートの Web ページ |
Windows 10 v1903、v1809、v1803、v1709、v1703 | 緊急 | リモートでコードが実行される | Windows 10 v1903: 4515384、Windows 10 v1809: 4512578、Windows 10 v1803: 4516058、Windows 10 v1709: 4516066、Windows 10 v1703: 4516068 |
Windows Server 2019、Windows Server 2016、Server Core インストール (2019、2016、v1903、v1803) | 緊急 | リモートでコードが実行される | Windows Server Version 1903: 4515384、Windows Server 2019: 4512578、Windows Server 2016: 4516044、Windows Server Version 1803: 4516058 |
Windows 8.1、Windows Server 2012 R2、Windows Server 2012、Windows 7、Windows Server 2008 R2、Windows Server 2008 | 緊急 | リモートでコードが実行される | Windows 8.1、Windows Server 2012 R2、Windows RT 8.1 マンスリー ロールアップ: 4516067、Windows 8.1 および Windows Server 2012 R2 セキュリティのみ: 4516064、Windows Server 2012 マンスリー ロールアップ: 4516055、Windows Server 2012 セキュリティのみ: 4516062、Windows 7 および Windows Server 2008 R2 セキュリティのみ: 4516033、Windows 7 および Windows Server 2008 R2 マンスリー ロールアップ: 4516065、Windows Server 2008 マンスリー ロールアップ: 4516026、Windows Server 2008 セキュリティのみ: 4516051 |
Internet Explorer | 緊急 | リモートでコードが実行される | Internet Explorer の累積的な更新プログラム: 4516046。Internet Explorer の更新プログラムは、上記の Windows の更新プログラム パッケージにも含まれています。 |
Microsoft Office 関連のソフトウェア | 重要 | リモートでコードが実行される | Microsoft Office 関連の更新プログラムに関連するサポート記事: 4475574、4475566、4475579、4475607、4475583、4464566、4461631、4475589、4464548、4475611、4475591、4475599 および 4515509。 |
Microsoft SharePoint 関連のソフトウェア | 緊急 | リモートでコードが実行される | Microsoft SharePoint Server 2019: 4475596 Microsoft SharePoint Enterprise Server 2016: 4475590 Microsoft SharePoint Foundation 2010: 4475605 |
Microsoft Exchange Server | 重要 | サービス拒否 | Microsoft Exchange Server 2016 および 2019 の更新プログラムに関するサポート記事: 4515832 |
.NET Framework 関連のソフトウェア | 重要 | 特権の昇格 | .NET Framework の更新プログラムに関連するサポート記事: 4516044、4516070、4516068、4514604、4514599、4514603、4514598、4516066、4516058、4514354、4514355、4514356、4514357、4514601 および 4514359。 |
.NET Core と ASP.NET Core | 重要 | 特権の昇格 | 詳細については、セキュリティ更新プログラム ガイドを参照してください。https://aka.ms/securityupdates。 |
Visual Studio | 重要 | 特権の昇格 | Visual Studio の更新プログラムに関するサポート記事: 4513696。また、次も参照してください。https://aka.ms/vs/16/release/latest |
Team Foundation Server と Azure DevOps Server 2019 | 緊急 | リモートでコードが実行される | 詳細については、セキュリティ更新プログラム ガイドを参照してください。https://aka.ms/securityupdates。 |
ChakraCore | 緊急 | リモートでコードが実行される | ChakraCore は Chakra のコア部分であり、HTML/CSS/JS で記述された Microsoft Edge と Windows アプリケーションを強化する高パフォーマンスの JavaScript エンジンです。詳細については、https://github.com/Microsoft/ChakraCore/wiki を参照してください。詳細については、セキュリティ更新プログラム ガイドを参照してください。https://aka.ms/securityupdates。 |
Adobe Flash Player | 緊急 | リモートでコードが実行される | Adobe Flash Player のセキュリティ アドバイザリ: ADV190022 Adobe Flash Player のセキュリティ記事: 4516115 |
Rome SDK 1.4.1 | 重要 | 情報漏えい | 詳細については、セキュリティ更新プログラム ガイドを参照してください。https://aka.ms/securityupdates。 |
Android 用の Yammer | 重要 | セキュリティ機能のバイパス | 詳細については、セキュリティ更新プログラム ガイドを参照してください。https://aka.ms/securityupdates。 |
既存の脆弱性情報とセキュリティ アドバイザリの更新
- CVE-2018-15664 (Docker) を更新しました。
- CVE-2018-8269 (OData) を更新しました。
- CVE-2019-1161 (Microsoft Defender) を更新しました。
- CVE-2019-1183 (Windows VBScript Engine) を更新しました。
- CVE-2019-1194 (Scripting Engine) を更新しました。
- アドバイザリ 190009 (SHA-2 Code Sign) を更新しました。
- アドバイザリ 190013 (Microarchitectural Data Sampling) を更新しました。
- アドバイザリ 190023 (LDAP) を更新しました。
次回のセキュリティ更新プログラムのリリース
10月9日 (日本時間) を予定。
個人用メモ
例のCortanaに関連したCPU消費率が急激に上がる事象に関する修正はまだ公開されていない。
追記:
VB6/VBA/VBScript でエラーが発生する問題を解決する修正が入っているみたいですね。
あと、Cortanaに関連した(SearchUI.exe)問題は、窓の杜を見ると解決したようなことが書いてありますが、該当のKBを見てもアップデートがないんですよねぇ・・・
Microsoft、2019年9月更新を発表 ~VB6/VBA/VBScript問題やWindows検索の高負荷問題を解決/CPUのサイドチャネル脆弱性“MDS”対策が32bit版Windowsにも導入される
米Microsoftは9月10日(現地時間)、同社製品を対象とした月例セキュリティ更新プログラムを公開した。現在、“Windows Update”や“Microsoft Update Catalog”から入手可能。今回のアップデートは、以下...
2019 年 8 月 31 日 — KB4512941 (OS ビルド 18362.329) - Microsoft サポート
機能強化と修正プログラム、既知の問題、更新プログラムの入手方法など、更新プログラム KB4512941 について詳しく説明します。
2019年9月17日:追記
上記のCortanaに関連した不具合はやはり修正されたとのこと。
September 10, 2019—KB4515384 (OS Build 18362.356) - Microsoft Support
Learn more about update KB4515384, including improvements and fixes, any known issues, and how to get the update.
ただ、それ以外にも一部のIMEが応答不能になる不具合が出ているとのこと。
2019年9月の月例更新プログラムを適用すると一部のIMEが応答不能に/CPU使用率が高くなることも
米Microsoftは9月13日(現地時間、以下同)、今月10日にリリースされたWindows 10向け月例更新プログラムを適用した環境で、一部の入力システム(IME)が応答しなくなったり、CPU使用率が高くなる問題が発生していたことを明ら...