
ラウンドアップ:ウィルコム、再生支援決定までの道のり
アドバンテッジパートナーズ有限責任事業組合のファンド(APファンド)、ソフトバンク、企業再生支援機構がウィルコムの再生支援に乗り出すことが決まった。APファンドとソフトバンクは新会社を設立して次世代通信サービスのXGP事業を譲り受け、ウィルコムはPHS事業に特化する。ここまでの道のりを振り返ろう。

ウィルコム再生 PHSは継続、XGPは新会社に譲渡
ウィルコムの再生支援に関する枠組みが正式に決まった。アドバンテッジパートナーズ(AP)が出資して既存のPHS事業はウィルコムが継続。XGPはソフトバンクとAPなどが出資する新会社が継承する。
決定が度々先送りされていたウィルコムの再生支援ですが、ようやく内容が決定したようです。
本業であるPHS事業は継続となり、次世代PHSとしていたXGPについてはソフトバンクとアドバンテッジパートナーズが新会社として譲り受ける形となり、XGPはウィルコムから手放されることになりました。
まぁ、実際、次世代PHSとしてのXGPは、その開発やインフラ整備が大きな負担となっていた面もあるので、これはよい判断といえるのではないでしょうか。
さらにウィルコムは負けじと、PHSパケットが無料になるという次の一手を打ってきました。

HYBRID W-ZERO3の「新ウィルコム定額プランG」料金改定
ウィルコムが、HYBRID W-ZERO3でのPHSパケット通信料を無料とする「新ウィルコム定額プランG」の料金改定を発表した。
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新ウィルコム定額プランGでは、当初基本料金の1450円に加えて、利用するパケット通信量に応じて、PHSを使った場合は0円~2800円、3Gデータ通信については0円~5250円を課金する2段階定額制を採用していたが、この改訂により、月額1450円の基本料金を払うだけでPHSを利用したパケット通信が使い放題になる。
http://plusd.itmedia.co.jp/mobile/articles/1003/12/news064.html
今までPHSと3Gを併用すると1,450+2,800+5,250=9,500円(最大使用時)かかることがネックになっていましたが、今回のプラン変更により1,450+5,250=6,700円(最大使用時)になるということで、月額利用料としては、十分良い金額になったのではないでしょうか。
少なくともPHSだけを使用するだけであれば月額1,450円で済むというのは非常にインパクトも大きいですし、ウィルコム同士であれば無料であるとすれば、今までよりも十分な訴求力を持ったプランになったともいえるとお思います。
一ウィルコムユーザとしては、今後とも是非ウィルコムには頑張っていただきたいです。