
Microsoft恒例のWindows Updateの日が来てました。 しかし多くのトラブルが報告されている更新プログラムがあるようで注意が必要です。
2020年3月のセキュリティ更新プログラム

注意点
- 2020 年 3 月の定例リリースにて更新された ADV190023 の Windows Server ならびに Windows Client 向けのセキュリティ更新プログラムを適用し、LDAP 署名ならびに LDAP チャネルバインディングの有効化に向けた準備を行うことをお勧めします。詳細は、セキュリティ アドバイザリ ADV190023 ならびに、サポート技術情報 4520412 をご参照ください。
- 2020 年 3 月の定例リリースにて、SMBv3 に関するセキュリティ アドバイザリ ADV200005 を公開しています。詳細は、セキュリティ アドバイザリ ADV200005 ならびに、サポート技術情報 3185535 をご参照ください
- UAC が有効になっているサーバー上で、Exchange 向けの更新プログラムを標準モード (管理者権限ではなく) で手動でインストールした際に、いくつかのファイルが正しく更新されず、OWA や ECP が正常に動作しない可能性があります。管理者権限で更新プログラムをインストールすることをお勧めします。詳細は、サポート技術情報 4540123 をご参照ください。
2020年3月のセキュリティ更新プログラム
製品ファミリ | 最大深刻度 | 最も大きな影響 | 関連するサポート技術情報またはサポートの Web ページ |
---|---|---|---|
Windows 10 v1909、v1903、v1809、v1803、v1709 | 緊急 | リモートでコードが実行される | Windows 10 v1903 および Windows 10 v1909: 4540673、Windows 10 v1809: 4538461、Windows 10 v1803: 4540689、Windows 10 v1709: 4540681 |
Windows Server 2019、Windows Server 2016、Server Core インストール (2019、2016、v1909、v1903、v1803) | 緊急 | リモートでコードが実行される | Windows Server 2019: 4538461、Windows Server 2016: 4540670、Windows Server v1903 および Windows Server v1909: 4540673、Windows Server v1803: 4540689 |
Windows 8.1、Windows Server 2012 R2、Windows Server 2012 | 緊急 | リモートでコードが実行される | Windows 8.1 および Windows Server 2012 R2 マンスリー ロールアップ: 4541509、Windows 8.1 および Windows Server 2012 R2 セキュリティのみ: 4541505、Windows Server 2012 マンスリー ロールアップ: 4541510、Windows Server 2012 セキュリティのみ: 4540694 |
Internet Explorer | 緊急 | リモートでコードが実行される | Internet Explorer の累積的な更新プログラム: 4540671 |
Microsoft Office 関連のソフトウェア | 緊急 | リモートでコードが実行される | Microsoft Office に関連するサポート技術情報: 4484268、4484231、4484270、4484237、4484240、4475602 |
Microsoft SharePoint 関連のソフトウェア | 緊急 | リモートでコードが実行される | Microsoft SharePoint に関連するサポート技術情報: 4484271、4484277、4484272、4484275、4475606、4484150、4484197、4484282、4484124、4475597、4484242 |
Microsoft Exchange Server | 重要 | なりすまし | Microsoft Exchange Server に関連するサポート技術情報: 4540123 |
Visual Studio | 重要 | 特権の昇格 | Visual Studio のセキュリティ更新プログラムの詳細については、https://portal.msrc.microsoft.com/ja-jp/security-guidance を参照してください |
Azure DevOps Server、Team Foundation Server | 重要 | 特権の昇格 | Azure DevOps または Team Foundation Server のセキュリティ更新プログラムの詳細については、https://portal.msrc.microsoft.com/ja-jp/security-guidance を参照してください |
ChakraCore | 緊急 | リモートでコードが実行される | ChakraCore は Chakra のコア部分であり、HTML/CSS/JS で記述された Microsoft Edge と Windows アプリケーションを強化する高パフォーマンスの JavaScript エンジンです。詳細については、https://github.com/Microsoft/ChakraCore/wiki (英語情報) と https://github.com/Microsoft/ChakraCore/releases/ (英語情報) を参照してください。 |
新規のセキュリティ アドバイザリの公開
- アドバイザリ ADV200005 (SMBv3) を公開しました
既存の脆弱性情報とセキュリティ アドバイザリの更新
- CVE-2020-0605 (.NET Framework) を更新しました。
- CVE-2019-1224 (RDP Server) を更新しました。
- CVE-2019-1225 (RDP Server) を更新しました。
- CVE-2019-1226 (RDS) を更新しました。
- アドバイザリ ADV190023(LDAP) を更新しました。
Microsoft Edge (Chromium-based) のセキュリティ情報
現在報告されているトラブル
Windows 10の印刷機能や検索ボックスレンダリングの不具合などを修正するアップデート「KB4535996」 が多くのトラブルを発生される、という報告が相次いでいるそうです。


– PCがスリープ状態から復帰するとブラックスクリーンになるようになった
https://news.mynavi.jp/article/20200311-992583/
– PCがスリープ状態に入ることができなくなった
– PCがランダムに再起動するようになった
– PCがランダムにクラッシュするようになった
– PCが起動しなくなった
– ログイン後にディスプレイがちらつくようになった
– アプリケーションおよび管理者権限でのPowerShellが起動しなくなった
– Cortanaを使ったカレンダーエントリの作成ができなくなった
– ノートPCのキーボードが機能しなくなった
– ディスクに用途不明の書き込みが行われていた
– オーディオが機能しなくなった
– 印刷できなくなった
– デスクトップデータが削除された
今日(3月12日)にWindows Updateを試したときに表示されなかったので、Windows Update当日にアップデートを実施した時にはオプションで表示された可能性があります。
書かれているようなトラブルが発生していない場合は大丈夫だと思いますが、影響が広範囲に及ぶため気になる方はアンインストールを行った方が良いかと思います。
次回のセキュリティ更新プログラムのリリース
次回は2020年4月15日の予定(日本時間)。
2020年3月25日:追記
Windows10 1903 / 1909 向けにオプションパッチ( KB4541335 )の配布が来た模様。
また、2020年5月以降、サポートされているすべてのバージョンのWindowsのプレビューアップデートの作成と配布を一時停止することを以前に発表しました。 これはCOVID-19いわゆる新型コロナウィルスの影響のためです。
